今朝ご来店頂いたお客様に「昨年、交換してもらったバッテリーなんだけど。来週から都合で少しの間、車に乗らないんだけどバッテリー大丈夫かなぁ?あがってしまわないかなぁ?・・・」と尋ねられました。という事で、今日はバッテリーについて説明をしたいと思います。
バッテリーの平均寿命は3年~5年です。けどこれは、あくまでも目安です。なぜならば、バッテリーこそ「上手に使用すると長持ちできる」からです。そもそも車を動かすのにバッテリーが無ければ始まらないのは皆さんもご存知かと思われます。しかし、極端に言えば車を動かすのにバッテリーが使われる(働く)のは、駐車している車のエンジンを始動する時だけなんですよ!バッテリーは、オルタネータ(ダイナモ)と言われる発電機に繋がっています。オルタネータは、エンジンと一緒に回るベルトで回されています。なので、エンジン始動でバッテリーが働いた後は、(走行中)エンジンと一緒にベルトが回され発電した電気でバッテリーも充電されている訳です。という事は、エンジンを始動して直ぐ近くまで走らせてエンジンを切る。と短距離ばかり走行しているとバッテリーの充電される間がないのでバッテリーが弱くなるのが早いでしょう。
走行中のバッテリーは、まったく使われていない訳ではありません!車の電気使用量が多く、オルタネータで発電されている電気で車の消費電力を補えない時にバッテリーからも使われます。夜、ヘッドライトを点灯して・オーディオ&ラジオを聴いて・エアコンを入れて・・・というこれからの時期は、バッテリーからも沢山電気を使われます。夏場によくバッテリーが あがってしまうのは、この事からです。車にライト類を増やす(車内のシガライターソケットからのパーツ等)のもバッテリー寿命を早めてしまいますね。カギの位置をACC(アクセサリー)でもオーディオー&ラジオを聴けますが、この時はエンジンが動いていない為、充電されずバッテリーの電気が消費してしまうばかりです。 話が反れてしまいましたが、今朝のお客様の質問に対して、確かに長期間駐車しているとバッテリーが あがってしまいます。車には常時電流といわれる電気がエンジン駐車中も使われています。これは、車内のコンピューターや時計などを動かしている電気です。長期間エンジンを動かさず駐車していると少しづつですがバッテリーの電気が消費されバッテリーが あがってしまうという訳です。これを防ぐ方法は、「バッテリーの線を外しておく」と電気が流れないのでそのまま放置しておくよりは良いでしょう。但し、バッテリー線を外すと車の電気を一切止めてしまうので時計やラジオ等の登録がリセットされますんで!!
タイヤ・車の基礎知識: 2006年5月アーカイブ
昨日の話に関連して、「ガソリンスタンド(略G/S)」について少しお伝えしたい事があります。まず最初に、これから話す内容は[全てのG/Sが対象ではない!]という事を付け加えておきます。
G/Sにガソリンを入れに行くと「ボンネットを開けて下さい!オイル、バッテリー、タイヤ等を無料点検させて頂きますよ!」と親切に点検してもらえるG/Sが多いですよねぇ。無料点検はいいのですが、その後の点検結果 皆さん気をつけて下さいね・・・ 売り上げ目的で勧めてくるG/Sがあるからです(怖) オイルに関して言えば、オイルの量を測るレベルゲージを見せられて「オイルの量が不足してますねぇ・・補充されますか?少し汚れていますし補充よりかは交換された方がいいですよ!」と言うパターンがあります。これには悪徳な技があるのです!車の免許を取得されている方ならご存知かと思われますが、オイル量を測るレベルゲージというのは奥まで差し込んでオイル量を測るのが正しいのですが、悪徳テクニックとして[レベルゲージを最後まで差し込まず少し手前で止める]のです。そうすればオイルレベルゲージのオイル量も少なく目盛られますよね!これをお客様に見せてオイル交換を勧めるという訳です。。。その他、タイヤ・バッテリー等に関しても まだまだ全然大丈夫なのに「いい事ないですねぇ!交換されないと危険ですよ!」と勧められる事があります。僕が ここまで話した内容は、地元のG/S(海南駅近くのIDEMIⅡ石油)が、このような悪徳商売がヒドイから伝えたかった訳です・・「G/Sでタイヤがダメと言われたので交換して下さい!」と当店に来店される事があります。タイヤを確認させてもらうと、8割近いお客様は まだまだ使用可能ですねぇ・・そして話を聞くと ほぼ100%「そこのIDEMIⅡ石油で言われました・・・」という結果です!過去には、新車を購入して1ヶ月しか経っていない車のバッテリーを「お客様バッテリーが いい事ないですよ・・」と言われ、そのお客様は新車を購入したカーディーラー(当店のお得意先)に怒鳴り込んでいった!という話も。なによりヒドイのが、これら全て女性1人で来店された時だけがターゲットという事です。車の事があまりよく分からず「いい事ないですねぇ・・」と言われると不安になるからでしょうねぇ。もし、G/S等で「〇〇〇が いい事ないですねぇ・・交換しましょか?」と言われた時は 「今日は時間ないので後日に・・」と言って当店に来店していただければ、本当の適切な判断をさせていただきますんで!!
最初に話した通り日本全国のG/S全てが こんな悪徳商売をしている訳ではないです。車・整備の事が詳しい2級整備士を常駐して適切なアドバイスをくれるG/Sも もちろんあります。
いつも僕のブログにコメント頂いている「しぶちかさん」遅くなってすみません。先週、しぶちかさんから質問のあった
「ガソリンを入れた時に、エンジンオイルが汚れていると言われ、換えてから1年以上たっています。換えないとどんなことになるのですか?典型的な日曜ドライバーなので、車検の時しか換えていなかったんですけど。ダメですか?」に対して お答えしたいと思います。
まず、オイル交換の交換時期は「走行距離3000~5000Km」と言われています。また、オイルのフィルター(エレメント)はオイル交換2回に1回交換された方がいいと思います。基本的には、年数が経っているからダメ!というのではないので、年間の走行距離が少ないのであれば車検時の交換でも大丈夫かと思われます。当店もそうですが、オイル交換をされた時に「次回のオイル交換走行距離〇〇〇Km」というテープを張られていると思いますので確認頂ければと思います。
換えないとどんなことになるのですか?に対して、交換時期の走行距離を大幅に過ぎてしまうとオイルの量が減ってきます。更に、オイルのサラサラ感が無くなり ドロッとしたオイルになってしまいます。以前、ほとんどオイル交換をされていない車のオイル交換をした時、オイルをエンジンから抜いても量が減ってしまっていて ほとんど出なかったです・・
ここまでの話でピンと来ない方の為に、簡単な説明をします。車を人間で考えると「オイル=血液」です。エンジン内を循環しているオイルが減ってしまう・ドロドロになるという事は→ 我々人間の体内の血液がドロドロになり、減ってしまう!という事なんですよ(怖) エンジンが死んでしまわないように体調良く動いてもらう為に、車にとってオイル交換は大事な事なんですよ。
オイルを見て、汚れてる?交換しないと危ない?と判断できなくても、「オイル量の確認・走行距離3000~5000Kmで交換」をして頂ければ、心配ないですよ!
今回の質問に関連して もう一つ説明したい事があったのですが、説明が長くなってしまったので明日、お伝えしますね(苦笑)。